はやせ。の日常diary

~人生その場のテンションで~

人生半熟兄弟譚~兄編~…

 

兄は生まれつき大きな才能をもっていた。

 

頭は冴えて、器用でしなやかな身体を持った人だった。

 

なにより、一度''入って''しまったら、冷めるまでやり続ける異常な集中力がそれを支えていた。

 

そのため、ある程度のことにおいてやってやれぬことはなく、

 

行動派で明るくやんちゃな性格に育った。

 

 

その一方、長男として厳しく育てられもした。

 

基本的な礼儀に加え、その才能を活かした習い事も数多くこなしてきた。

 

こなせた。

 

 

はじめは、自分ができることは他の人も出来て当たり前だと思っていた。

 

しかし少しずつ、意識のズレに気づいてきた。

 

できない人もいる。でも兄はできる。

 

”自分の方が力があるから、だから偉い。''

 

それくらいシンプルな考えで行動し始める。

 

家中で厳格に育てられていた反動は外に出た。

 

イラつく奴は粛清。向かってくる奴も粛清。

 

意識せずとも、ストレスはその攻撃性によって解消されていった。

 

多分、敵も多かった。

その分、カリスマ性に惹かれた友だちもたくさんいた。

 

この喧嘩にはもってこいの、衝動型のカリスマ的性格は、兄を語る上で絶対に必要である。

 

 

大抵の場合、人のことは考えない。

自分がどう思うか、で行動する。

 

ブレない。そこが美点にも欠点にもなりえた。

 

我を通すためには、他人を落とさなければならない。

 

社会では通用する考えも、子供たちの中では少し早かった。

 

叱られる回数がだんだん増えてきた。

 

するとイライラする。誰かにぶつける。怒られる。

 

 

そんなスパイラルをループする幼少期に、弟が生まれる。